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日本全国に残る洋館を紹介していきます。


by okuruma1970y

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森田銀行本店(福井)

35件目は福井県坂井市(旧三国町)の銀行建築をご紹介します。


旧森田銀行本店は、福井県 坂井市 三国町南本町(地図)にある旧銀行建築で、鉄筋コンクリート造タイル貼り2階建ての建物は大正9(1920)年に建てられました。
森田銀行がある三国港は福井市から少し離れていますが、古くは北前船の寄港地として、その後も福井市から舟運を使った外港として賑わっていました。
森田銀行本店(福井)_a0188759_15001576.jpg

森田銀行は、北前船の廻船問屋を営んでいた森田家が、明治27(1894)年に創業した銀行で、昭和5(1930)年に福井銀行と合併して、昭和46(1971)年まで銀行店舗として営業していました。
東京帝国大学を卒業し、長崎県技師の後、横浜市建築課長として横浜市開港記念会館(大正6・レンガ造)を手がけた、山田七五郎が設計しました。
県内に残る鉄筋コンクリート建築としては最も古く、国の登録有形文化財です。


古い街並みに立つ建物らしく、間口より奥行きがある造りです。
屋上に上がれる造りになっているのか、屋上には全周にわたって柵が設けられています。
鉄筋コンクリート建築としては比較的初期のものゆえか、壁全体で強度を確保するというよりは、ところどころに控え壁のように張り出した部分が、構造体として強度を確保している雰囲気です。
1階の張り出している部分は金庫室だったようで、壁の厚さはそれなりにあると思いますが、素人目には不用心に見えなくもありません。
森田銀行本店(福井)_a0188759_15002293.jpg





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# by okuruma1970y | 2020-09-18 20:18 | 東海北陸

秋田銀行本店(秋田)

前回から3年以上空いてしまいましたが、34件目は秋田県秋田市の銀行建築をご紹介します。


旧秋田銀行本店は、秋田県 秋田市 大町(地図)にある旧銀行建築で、レンガ造タイル貼り2階建ての建物は明治45(1912)年に建てられました。
秋田駅から少し離れた立地ですが、金融機関の他にも県下一の飲食店街である川反などがある商業地です。
秋田銀行本店(秋田)_a0188759_19192142.jpg



正面中央に出入口を設け、正面両端には円筒を立ち上げて、その頂部には小塔を戴いています。
レンガ造ですが、土台は地元の男鹿石の切り石積みで、1階外壁には白磁タイル、2階外壁には化粧レンガが貼られています
秋田銀行本店(秋田)_a0188759_19192662.jpg



昭和44(1969)年まで営業店舗として使われ、文書保管庫として使われた後、昭和56(1981)年に秋田市に寄贈されて修復が行なわれました。
昭和60(1985)年からは、「秋田市立赤れんが郷土館」として一般に公開されており、平成6(1994)年には国重要文化財に指定されました。





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# by okuruma1970y | 2020-05-23 07:00 | 東北

雲仙観光ホテル(長崎)

前回の四海楼から3年半も空いてしまいましたが、33件目は長崎県雲仙市のクラッシックホテルをご紹介します。


雲仙観光ホテルは、長崎県 雲仙市 小浜町雲仙(地図)にあるクラッシックホテルで、一部鉄筋コンクリート造り木造3階建ての建物は昭和10(1935)年に建てられました。
昭和戦前期に外国人旅行客を誘致し外貨を獲得するため、国内の有名観光地に建てらた洋式のクラッシックホテルの一つです。
雲仙観光ホテル(長崎)_a0188759_12121516.jpg

石畳のエントランスロードの両脇には並木が立ち並び、リゾート感を醸し出しています。
距離にして数十mですが、敷地や建物の奥行きを強く感じさせ、またそれ以上に日常生活と隔絶された非日常を演出しています。
雲仙観光ホテル(長崎)_a0188759_12131153.jpg




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# by okuruma1970y | 2018-01-06 07:00 | 九州

四階楼(山口)

しばらく空いてしまいましたが、32件目は山口県上関町の擬洋館をご紹介します。


四階楼は、山口県 上関町 室津字築出町(地図)にある迎賓兼宿泊施設で、木造漆喰壁4階建ての建物は明治12(1879)年に建てられました。
本州から九州と四国を望む周防灘と瀬戸内海に突き出た半島の突端の、長島との間の狭い水道に面して建てられており、創建当初の主要運搬手段であった海上交通の要衝に位置していました。

四階楼(山口)_a0188759_940278.jpg


施主は、幕末に騎兵隊の参謀を務め、明治維新後は故郷である上関を中心に船運業や汽船宿を営んでいた小方謙九郎で、棟梁は地元室津の吉﨑治兵衛です。
この四階楼も汽船宿(船運寄港地での宿泊施設)として、また船運荷主などの賓客をもてなす目的で建てられました。

四階楼(山口)_a0188759_9401017.jpg


その後、昭和になってからは旅館として営業していましたが、平成3年には営業をやめ、平成11年から保存修理が行なわれました。
平成17年には国の重要文化財に指定され、現在は併設の上関町郷土史学習館とともに、一般に公開されています。

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# by okuruma1970y | 2014-06-13 00:26 | 中国四国

函館区公会堂(北海道)

またまた空いてしまいましたが、31件目は北海道函館市の公共施設をご紹介します。


旧函館区公会堂は、北海道 函館市 元町(地図)にある学校で、木造横羽目板張り2階建ての建物は明治43(1910)年に建てられました。
函館湾を見下ろす基坂(もといざか)の山上に建っており、社交場としての機能も備えた公会堂として使われていました。

函館区公会堂(北海道)_a0188759_21225592.jpg


その後、昭和55年に解体復元工事が行われ、現在はコンサートホールとしても使われる観光施設として一般に公開されています。
工事費は約5万8千円とのことですが、米穀相場と金融業で財を成した相馬哲平(初代)が5万円を資金提供して、新潟県出身の大工棟梁・村木甚三郎によって建てられました。

函館区公会堂(北海道)_a0188759_21261789.jpg


完成した翌年の明治44年には、当時の皇太子(後の大正天皇)の函館行啓で宿舎としても使われたことから、貴賓室や入浴施設も設けられています。
昭和49年に重要文化財に指定されています。

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# by okuruma1970y | 2013-09-04 23:33 | 北海道