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雲仙観光ホテル(長崎)

前回の四海楼から3年半も空いてしまいましたが、33件目は長崎県雲仙市のクラッシックホテルをご紹介します。


雲仙観光ホテルは、長崎県 雲仙市 小浜町雲仙(地図)にあるクラッシックホテルで、一部鉄筋コンクリート造り木造3階建ての建物は昭和10(1935)年に建てられました。
昭和戦前期に外国人旅行客を誘致し外貨を獲得するため、国内の有名観光地に建てらた洋式のクラッシックホテルの一つです。
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石畳のエントランスロードの両脇には並木が立ち並び、リゾート感を醸し出しています。
距離にして数十mですが、敷地や建物の奥行きを強く感じさせ、またそれ以上に日常生活と隔絶された非日常を演出しています。
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鉄筋コンクリート造りの1階の外壁は石貼り、木造の2階はログハウス風の丸太張り、3階は構造材を壁に露出させたハーフティンバー風と変化を持たせています。
2階と3階の窓外には、バルコニーが設けられています。
一見すると左右対称のようにも見えますが、右側の方が長く伸び、切妻が見える端には階段が設けられています。
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2階部分は基本的に丸太張りですが、出入口がある中央部だけは1階とともに2階も石貼りになっており、堅牢な印象を与えます。
2階中央部は、昭和天皇などの要人が宿泊した特別室となっています(宿泊費が高いだけで、一般人でも宿泊できます)。
玄関ポーチの支柱も石貼りの太いもので、大きなポーチをしっかり支えています。
また、創建当初から送迎車を迎え入れたであろう車寄せになっています。
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玄関ポーチをくぐると、石貼りの1階から一転して、下見板と漆喰の落ち着いた雰囲気で迎え入れてくれます。
出入口の扉は、中央部の両開きに加えて、左右には片開きのものも設けられています。
扉の上には「Unzen Kanko Hotel」と描かれたプレートが、誇らしげに掲げられています。
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扉を抜けると、広々としたロビーがあります(写真は入って右奥から出入口方向を見たもの)。
白を基調とした明るい空間ながら、飴色に変化した(塗られた?)梁から、歴史と風格を感じます。
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1階はパブリックスペースで、出入口の右奥には、クラッシックホテルには必ずといっていいほどあるライブラリー(図書室)が設けられています。
書棚には本をギチギチと収めるのではなく、ところどころに置物を配すなど、ゆったりした印象を感じさせています。
また、屋根がない1階ながら中央部を持ち上げた天井として、梁やアーチを描いた構造材を装飾として露出させています。
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ライブラリーの隣には、撞球室(ビリヤード室)も設けられています。
ライブラリーと同じく屋根の形を現わす必要のない1階ながら、折り上げ格天井ではありませんが、寄せ棟屋根のような天井を再現しており、さらに垂木も露出させています。
ステンドグラスの模様がキレイに浮き上がっていますが、撮影時は既に夜になっており、窓の外は室外ではなく、照明が埋め込まれているようでした。
また、壁にはビリヤードのキュー(突き棒)を立て掛けられるようになっています。
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階段下にはパブリック・レストルーム(トイレ)が設けられていますが、アーチの入り口に設けられた「TOILET」の明かりが、レトロな雰囲気を感じます。
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出入口の左奥、フロントから数段の階段を上ると、バーがあります。
落ち着いた雰囲気を出すためか照明は控えめに抑えられ、床は様々な色タイルが敷き込まれています。
また、奥にはカウンターが設けられており、作り付けの棚にはアルコールやカクテル用の瓶が並べられています。
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建物の左端、バーのさらに奥には、メインダイニングがあります。
天井は白漆喰(モルタル?)に飴色の垂木と、コントラストがはっきりしており、鉄筋コンクリート造りらしい強固な梁で構成されて、高い天井とスパンの長い大空間を実現しています。
腰壁というか扉高ほどの高い壁までは板張りとなっており、その一部には作り付けの食器棚も備え付けられています。
また、磨き込まれた木の床と相まって、格調高い空間を作り上げています。
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出入口の正面には、役所建築のような振り分け階段が構えています。
階段は絨毯敷きで、踊り場にはカーテンが張られ、クラッシックホテルらしい豪華な雰囲気です。
太い磨き丸太の手摺りも目を惹きますが、構造材はこれまでの写真でもところどころに見られたように手斧(ちょうな)で仕上げられ、隙なく手が入れられていることがうかがえます。
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外観でも触れましたが、2階中央部は特別室になっており、階段を上がった正面がその入口となっています。
扉はそれほど高くない天井高いっぱいに設けず、ちょっと籠もり感のある造り。
構造材だけでなく装飾も少なからず入っていると思うので、ハーフティンバーとは違うのでしょうが、スペード型のような壁面装飾にも手斧の痕が見られます。
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泊まったのは、スーペリアツイン。
客室は、平成16年から5年間に亘って部屋割り変更も含めた大規模な改修が行なわれた関係か、手斧風の跡は付いているものの、パブリックスペースとは異なり新材をそれっぽく加工している雰囲気でした。
ウィリアム・モリスの壁紙でイギリスのアンティークな雰囲気を醸し出していますが、改修以降、新たに使われたもののようです。
バスタブは猫足で支えられたクラッシックなものが備えられています。
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日が落ちてくるとライトアップされ、山小屋感やリゾートの雰囲気がより強調されます。
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見に行ったのは平成22年(2010年)11月(旅行記)でした。
Olympus Pen E-P1(1200万画素)で撮影。

建物の情報や宿泊案内など、雲仙観光ホテルのHPはこちら
ホームページ洋館探訪の「長崎県の洋館(東彼杵・島原)」ページはこちら



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by okuruma1970y | 2018-01-06 07:00 | 九州