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今村天主堂(福岡)

洋館探訪ブログで最初に詳細写真を紹介する建物は、日本国内にある教会堂はもちろん建築物として、個人的には日本で一番素晴らしいと思う今村天主堂です。


今村天主堂は福岡県 大刀洗町 今(地図)にある教会堂で、レンガ造りの三廊式の建物は、五島列島出身の大工棟梁・鉄川与助によって大正2年に建てられました。
【追補】平成27(2015)年に、国の重要文化財に指定されました。

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通りに面している民家の間から、レンガ塀で仕切られた細い道を通ってアプローチします。

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レンガ造りの建物の正面には、鐘楼と思しき尖塔を2本戴いています。

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尖塔の頂部は、緑青銅板葺き。
辰野金吾の建物でもよく見られるように、レンガの赤によく映えます。
軒部はアーチ状に加工したレンガを凸凹に組んで、立体感ある蛇腹に仕上げています。

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正面出入口は、中央の他に左右にも設けられています。
外壁補強のための控え壁が設けられ、目地への浸水を防ぐためか、雨を流すよう頂部が傾斜した石が載せられています。

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横向きの開口部を覗き見ると、向こう側まで通じているのがわかります。
石で囲われた正面に向きの開口部に対して、左右に向いた開口部はレンガと石のコンビネーションですが、角石とか要石と違ってあまり見ない装飾かな。

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中央上部だけは白いペンキで塗られた横羽目板張りで、バラ窓がはめ込まれています。
一番奥の至聖所(祭壇)部の曲面はレンガで組まれていて、横羽目板との境は、うだつ状のレンガで仕切られています。

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教会堂の建物を真上(上空)から眺められたとすると、十字状になっていることが多いのですが、左右に伸びた部分にも出入口が設けられています。
正面同様、横に向いた開口部はレンガと石のコンビネーション。

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空に伸びる尖塔を戴く伸びやかな正面に対して、高さある内部空間を確保するために、教会堂部分は意外とずんぐりしています。
中央部だけが背が高く、両側はなで肩状に下がっています。
後ろから見ると、一番奥の曲面(16角形ぐらいの細かな直線の組み合わせ)がよくわかります。

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堂内に入ると、大空間が広がっています。
天井高の高い心廊(中央部)と、支柱で仕切られた左右の側廊がある、三廊式の構造です。

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至聖所(祭壇)は5面にステンドグラスがはめ込まれ、複雑だけど美しい放射状の天井構造を見ることができます。

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心廊と側廊を仕切る列柱は、白い壁に対して濃い木の色で、見事な装飾の柱頭と相まって荘厳な空間を醸し出しています。

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心廊上部の左右は、外壁が木造部分には小さなバラ窓が、その下には細い支柱が並ぶアーチの仕切りが連なっています。
左右の出入り口上には、アーチ状のステンドグラスが光っています。

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出入り口を振り返ると、楽廊と呼ばれる2階部分があります。
オルガンの有無は確認できませんでしたが、聖歌隊が歌ったりするエリアです。
上を見上げると、頂部と側面のアーチを複雑な曲線でつないでいる、コウモリ天井ともリブヴォールトとも呼ばれる天井の構造が見えます。

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左右のステンドグラスから差し込む光は、本当にキレイです。
荘厳な空間の中にも、幻想的な雰囲気も兼ね備えています。

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*現在もミサ等を行っている現役の教会ですので、見学の際は十分ご配慮ください。


この写真は、2004年(平成16年)に2回目の訪問で撮ったもの。
最初に見に行った2001年に今村天主堂の素晴らしさに感動し、その建築家・鉄川与助を知って、五島列島の教会群を見に行ったほどでした。
Nikon Coolpix E5000で撮影。


ホームページ洋館探訪の「福岡県内各地の洋館」ページはこちら


こんな感じで、1つの建物につき5〜15枚ぐらいの写真で紹介していこうと思います。
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by okuruma1970y | 2011-01-01 11:29 | 九州