日本全国に残る洋館を紹介していきます。
by okuruma1970y
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石川組製糸西洋館(埼玉)
23件目は埼玉県入間市の企業迎賓施設をご紹介します。
旧石川組製糸西洋館は、埼玉県 入間市 河原町(地図)にある企業迎賓施設で、木造レンガタイル貼り2階建ての建物は大正10(1921)年に建てられました。
石川組製糸の創始者・石川幾太郎が、生糸の輸出先であったアメリカの貿易商を招くために、見くびられないように立派な洋館を建てたそうです。
この西洋館の他、厨房か暖房用ボイラーか、はたまた宿泊用風呂かのための煙突を備えた平屋の別館が連なっており、国の登録有形文化財に指定されています。
東京帝国大学卒の室岡惣七の設計、川越の宮大工・関根平蔵の施工で建てられました。
戦後の一時は進駐軍将校官舎として使われたものの、長らく石川家が所有していたようですが、建物は寄贈、土地は譲渡という形で現在は入間市が維持・管理し、春から秋にかけて月に2回程度、一般に公開されています。
正面入口の上には屋根窓が開いていますが、現在は鉄板のようなもので埋められているようで、元は採光用だったのか通気口だったのかわかりません。
青緑の瓦葺きの屋根軒下には、中華器のような渦巻き模様が描かれています。
右翼は台形に張り出しており、立体感を出しています。
左翼と共に軒下には通気口が開いていることから、中央部も通気口だったのかな。
モルタルで水平を強調した窓は、当時のものなのか鉄の窓枠がはめ込まれ、また窓回りの縦ラインはタイルの貼り方を微妙に変えています。
背面1階左側は応接室、中央部は寝室になっていて、寝室から屋外に直接出入りする扉があります。
寝室部分には白いタイルが貼られた小さなテラスが開いており、床には市松模様にタイルが貼られています。
また右側面にも、応接室に面した同様のテラスがあります。
玄関ポーチは比較的大きなものですが、スロープにはなっておらず、歩いて出入りするためのもののようです。
建物本体はタイル貼り、ポーチの屋根も銅板葺きにしていながら、格天井や木組を見ると和の雰囲気を感じます。
玄関から館内に入ると、大きな玄関ホールというか階段室に、大きな照明が吊り下がっています。
組木の床模様が凝っています。
また、天井は型押しされた鉄板を貼って、漆喰細工のように見せているようです。
応接室は折り上げ格天井ですが、四筋・十六枡ごとに太い格子にしており、強弱を付けた変化に富んだ格天井になっています。
また、壁には凝った柄のクロスが貼られています。
食堂は、大きなダイニングテーブルを置いても余裕があるほど非常に大きなもの。
天井は二段に上がっており、壁に近い1段目には持ち送りのような装飾が、広い2段目には照明基部の梯子状木枠に加えて凸型の装飾がされて、とても凝っています。
食堂作り付けの家具は、アーチ状の鏡が付いた重厚なもの。
下部の扉には葡萄のモチーフが浮き上がっていますが、ワインでも保管してあったのでしょうか。
階段の右手、正面から見ると1階右手の張り出した部分には客室があります。
天井蛇腹が巡らされ、腰板の上のラインには凹凸させた板が巡らされています。
床の木組みは、玄関ホールや食堂とは異なる組み方になっています。
玄関ホールから階段を見上げると、縦長の大窓から光が差し込んでいます。
手すりは縦桟だけでなく、段違いに板がはめ込まれた変化に富んだもので、また手すりの端部と角部には凝った細工も載っています。
2階は特別公開のときだけ昇れるようで、この日見られたのは1階だけでしたが、2階はステンドグラスがある大広間だけかと思いきや、和室もあるなど、これまた凝った作りのようなので、また見に行きたいものです。
見に行ったのは平成23年(2011年)4月でした。
Olympus Pen E-P1(1200万画素)で撮影。
入間市のHPはこちら。
ホームページ洋館探訪の「埼玉の洋館」ページはこちら。
旧石川組製糸西洋館は、埼玉県 入間市 河原町(地図)にある企業迎賓施設で、木造レンガタイル貼り2階建ての建物は大正10(1921)年に建てられました。
石川組製糸の創始者・石川幾太郎が、生糸の輸出先であったアメリカの貿易商を招くために、見くびられないように立派な洋館を建てたそうです。
この西洋館の他、厨房か暖房用ボイラーか、はたまた宿泊用風呂かのための煙突を備えた平屋の別館が連なっており、国の登録有形文化財に指定されています。
東京帝国大学卒の室岡惣七の設計、川越の宮大工・関根平蔵の施工で建てられました。
戦後の一時は進駐軍将校官舎として使われたものの、長らく石川家が所有していたようですが、建物は寄贈、土地は譲渡という形で現在は入間市が維持・管理し、春から秋にかけて月に2回程度、一般に公開されています。
正面入口の上には屋根窓が開いていますが、現在は鉄板のようなもので埋められているようで、元は採光用だったのか通気口だったのかわかりません。
青緑の瓦葺きの屋根軒下には、中華器のような渦巻き模様が描かれています。
右翼は台形に張り出しており、立体感を出しています。
左翼と共に軒下には通気口が開いていることから、中央部も通気口だったのかな。
モルタルで水平を強調した窓は、当時のものなのか鉄の窓枠がはめ込まれ、また窓回りの縦ラインはタイルの貼り方を微妙に変えています。
背面1階左側は応接室、中央部は寝室になっていて、寝室から屋外に直接出入りする扉があります。
寝室部分には白いタイルが貼られた小さなテラスが開いており、床には市松模様にタイルが貼られています。
また右側面にも、応接室に面した同様のテラスがあります。
玄関ポーチは比較的大きなものですが、スロープにはなっておらず、歩いて出入りするためのもののようです。
建物本体はタイル貼り、ポーチの屋根も銅板葺きにしていながら、格天井や木組を見ると和の雰囲気を感じます。
玄関から館内に入ると、大きな玄関ホールというか階段室に、大きな照明が吊り下がっています。
組木の床模様が凝っています。
また、天井は型押しされた鉄板を貼って、漆喰細工のように見せているようです。
応接室は折り上げ格天井ですが、四筋・十六枡ごとに太い格子にしており、強弱を付けた変化に富んだ格天井になっています。
また、壁には凝った柄のクロスが貼られています。
食堂は、大きなダイニングテーブルを置いても余裕があるほど非常に大きなもの。
天井は二段に上がっており、壁に近い1段目には持ち送りのような装飾が、広い2段目には照明基部の梯子状木枠に加えて凸型の装飾がされて、とても凝っています。
食堂作り付けの家具は、アーチ状の鏡が付いた重厚なもの。
下部の扉には葡萄のモチーフが浮き上がっていますが、ワインでも保管してあったのでしょうか。
階段の右手、正面から見ると1階右手の張り出した部分には客室があります。
天井蛇腹が巡らされ、腰板の上のラインには凹凸させた板が巡らされています。
床の木組みは、玄関ホールや食堂とは異なる組み方になっています。
玄関ホールから階段を見上げると、縦長の大窓から光が差し込んでいます。
手すりは縦桟だけでなく、段違いに板がはめ込まれた変化に富んだもので、また手すりの端部と角部には凝った細工も載っています。
2階は特別公開のときだけ昇れるようで、この日見られたのは1階だけでしたが、2階はステンドグラスがある大広間だけかと思いきや、和室もあるなど、これまた凝った作りのようなので、また見に行きたいものです。
見に行ったのは平成23年(2011年)4月でした。
Olympus Pen E-P1(1200万画素)で撮影。
入間市のHPはこちら。
ホームページ洋館探訪の「埼玉の洋館」ページはこちら。
by okuruma1970y
| 2012-01-07 22:50
| 関東甲信越