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シャトーカミヤ旧事務室(茨城)

22件目は茨城県牛久市の工場施設をご紹介します。


シャトーカミヤ旧事務室は、茨城県 牛久市 中央(地図)にあるワイン醸造場の事務所で、レンガ造2階建ての建物は明治36(1903)年に建てられました。
創業した神谷伝兵衛氏・伝蔵氏の父子は、神谷バーを経営していた他、前回ご紹介した稲毛別荘を所有していました。

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この旧事務室の他、旧発酵室と旧貯蔵庫の計3棟が残っており、シャトーカミヤ旧醸造場施設として国の重要文化財に指定されています。
設計は、三笠ホテル(長野・軽井沢町)と同じ岡田時太郎。
今でこそ上野から電車で1時間ほどの通勤圏ですが、創建された明治36年には常磐線は開通していたものの、泊まりがけで向かう場所だったと考えられ、事務室とはいえ、賓客の迎賓施設としての機能も備えていたようです。

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正門から、旧事務室の1階に開いたアーチ通路を通して、奥には旧発酵室が見えますが、昔の写真を見るとレールが敷かれていて、ワインを出荷するするときにトロッコに載せて運んでいたようです。









1階のアーチ通路の周縁には、「CHATEAU D.KAMIYA」と書かれています。
左右対称ではなく、塔屋を右側にオフセットして、1階から最上部まで白い漆喰(?)仕上げとしていることで、塔屋としての一体感や高さを際立たせています。

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時計塔を兼ねた塔屋の最上部は銅板葺き。
軒や窓回りに蛇腹などの装飾を巡らせており、意外とデコラティブ。

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アーチ通路の直上には、破風状のものに漆喰装飾がされています。
ワインの原料であるブドウと、受粉に欠かせない蜂が描かれています。

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屋根窓を備えた両端の屋根は白く塗られたスレート葺きですが、縁は銅板屋根と同じ緑色に塗られていて、ノッペリすることを防いでいます。

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2階の窓の上下や1・2階間には、白い蛇腹が巡らされています。
2階の窓は白く縁取り、1階の窓は幅の広いアーチ窓ですが、いずれも開戸になっています。

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事務室の(正面から見た)右端は、引き違い戸の出入口が設けられています。
中央のアーチ通路側には小さな扉しかないので、大人数や大きな物の出入りは、こちらからしていたのかも知れません。
右側の小さな窓は、受付窓口だったのでしょうか。

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アーチ通路の正門側には周縁に名を表していましたが、貯蔵庫などがある中庭側は石貼りで、上部の要石だけに一際白い石がはめ込まれています。
通路内壁の下部は石貼り、上部は漆喰仕上げになっています。

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上写真の通路内にある扉上部に何か見えますが、こちらも破風の装飾と同じブドウと蜂。
アーチ状の鏝絵で再現された蜂は、巨大で愛嬌がありますね。

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アーチ通路内の左側にある扉には、扉上にステンドグラスがはめ込まれています。
こちらもブドウ。

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現在も敷地内では細々とワイン醸造を行っているようですが、主に飲食施設として使われており、一般に公開されています。
重要文化財に指定されたレンガ3棟は、以前は旧事務室の一部が喫茶室、旧発酵室は神谷伝兵衛記念館、旧貯蔵庫はレストランCANONとして公開・営業されていましたが、改修を受けているのか、現在(2011.12)は閉鎖中とのこと。
新しい建物のレストランは営業しているので、敷地内には入れそうです。

見に行ったのは平成23年(2011年)2月平成17年(2005年)6月でした。
Olympus Pen E-P1(1200万画素)、Nikon Coolpix E-5000(500万画素)で撮影。


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by okuruma1970y | 2011-12-24 12:34 | 関東甲信越