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旧神谷伝兵衛稲毛別荘(千葉)
21件目は千葉県千葉市の個人住宅をご紹介します。
旧神谷伝兵衛稲毛別荘は、千葉県 千葉市 稲毛区 稲毛(地図)にある元個人住宅(別荘)で、鉄筋コンクリート造2階建ての建物は、大正7(1918)年に建てられました。
神谷伝兵衛氏は、シャトー・カミヤ(牛久シャトー)や神谷バーを経営していた実業家です。
来賓用の別荘として、当初は稲毛の海岸段丘の縁に建てられたようですが、現在は海岸線が国道14号になり、遠浅だった海はその後埋め立てられて遥か遠くへ。
海を間近に見ていたはずのバルコニーは、5連アーチが円柱で支えられています。
扇状の階段は庭とバルコニーとをつなぐだけでなく、背後が海岸段丘で玄関が設けられないため、バルコニーに設けられた玄関へのエントランスも兼ねています。
国の登録有形文化財に指定され、現在は千葉市民ギャラリー・いなげとして一般に公開されています。
外壁は光沢のある白いタイル貼りで、階段上は三角状の屋根になっています。
左側にある丸窓がいいアクセントになっています。
右側面には、半円状に突出した出窓というか眺望台があります。
建物の角部を半円状に細工したといった方がいいのか、軒や屋根、基部も半円状に縁取られています
建物の裏手に回ると、海岸段丘を削った立地が良くわかりますが、ちょっとした高台から見下ろすようになっています。
段丘を見るだけになるからかほとんど窓は設けられていませんが、その代わりに暖炉の煙突が外付けされています。
右奥の飛び出した部分は階段の折り返し部分。
バルコニーは市松模様のタイル床。
天井はシンプルですが、アーチ上部は内側にもしっかりタイルが貼られています。
バルコニー左手にある扉を入ると、シャンデリアが吊り下がった玄関。
半屋外を意識させるためか、折り上げ天井を模したのか、持ち送りが天井に巡らされています。
シャンデリアを吊り下げる円形装飾には、ブドウの装飾が施されています。
シャトーカミヤの本館でもあちこちにブドウのモチーフが見られますが、一代で財を成したのはブドウ様々なのでしょう。
1階の洋室全景の写真を撮り忘れていたようですが、洋室には建物背面で見られた暖炉が備え付けられています。
上部が大理石や左右のタイル貼りはよく見ますが、金属製の円柱装飾で上部を支える構成はあまり見たことがないかもしれません。
玄関を入った正面が階段で、特に手の込んだ手すりではありませんが、単純にカクカク折り返さず、優美な曲線を描いて二階につなげています。
2階は純和風で、お部屋は床の間を備えた和室。
天井は2段の折り上げ格天井という豪華仕様。
床の間横の障子戸は、桟が細かく手の込んだものでした。
2階は和室1室のみで、東と南の面には畳敷きの廊下が設けられており、障子を隔てて静かな空間が確保されています。
南東隅の廊下突き当りには、外観でも半円状に突き出していた部分があります。
外観からは洋風の出窓のように見えましたが、畳敷きではないものの、板張りで砂壁という純和風の作りです。
さすがにガラス窓は平板ですが、壁や窓枠、床も円筒形に加工されています。
相方の実家近くにあり、相方の両親に結婚の話をしにいったときに撮ったものです(笑)。
【追補】2018年6月から2020年1月(予定)まで、耐震補強工事のため休館中とのことです。
見に行ったのは平成19年(2007年)4月でした。
Leica C-Lux1(600万画素)で撮影。
ホームページ洋館探訪の「千葉の洋館」ページはこちら。
旧神谷伝兵衛稲毛別荘は、千葉県 千葉市 稲毛区 稲毛(地図)にある元個人住宅(別荘)で、鉄筋コンクリート造2階建ての建物は、大正7(1918)年に建てられました。
神谷伝兵衛氏は、シャトー・カミヤ(牛久シャトー)や神谷バーを経営していた実業家です。
来賓用の別荘として、当初は稲毛の海岸段丘の縁に建てられたようですが、現在は海岸線が国道14号になり、遠浅だった海はその後埋め立てられて遥か遠くへ。
海を間近に見ていたはずのバルコニーは、5連アーチが円柱で支えられています。
扇状の階段は庭とバルコニーとをつなぐだけでなく、背後が海岸段丘で玄関が設けられないため、バルコニーに設けられた玄関へのエントランスも兼ねています。
国の登録有形文化財に指定され、現在は千葉市民ギャラリー・いなげとして一般に公開されています。
外壁は光沢のある白いタイル貼りで、階段上は三角状の屋根になっています。
左側にある丸窓がいいアクセントになっています。
右側面には、半円状に突出した出窓というか眺望台があります。
建物の角部を半円状に細工したといった方がいいのか、軒や屋根、基部も半円状に縁取られています
建物の裏手に回ると、海岸段丘を削った立地が良くわかりますが、ちょっとした高台から見下ろすようになっています。
段丘を見るだけになるからかほとんど窓は設けられていませんが、その代わりに暖炉の煙突が外付けされています。
右奥の飛び出した部分は階段の折り返し部分。
バルコニーは市松模様のタイル床。
天井はシンプルですが、アーチ上部は内側にもしっかりタイルが貼られています。
バルコニー左手にある扉を入ると、シャンデリアが吊り下がった玄関。
半屋外を意識させるためか、折り上げ天井を模したのか、持ち送りが天井に巡らされています。
シャンデリアを吊り下げる円形装飾には、ブドウの装飾が施されています。
シャトーカミヤの本館でもあちこちにブドウのモチーフが見られますが、一代で財を成したのはブドウ様々なのでしょう。
1階の洋室全景の写真を撮り忘れていたようですが、洋室には建物背面で見られた暖炉が備え付けられています。
上部が大理石や左右のタイル貼りはよく見ますが、金属製の円柱装飾で上部を支える構成はあまり見たことがないかもしれません。
玄関を入った正面が階段で、特に手の込んだ手すりではありませんが、単純にカクカク折り返さず、優美な曲線を描いて二階につなげています。
2階は純和風で、お部屋は床の間を備えた和室。
天井は2段の折り上げ格天井という豪華仕様。
床の間横の障子戸は、桟が細かく手の込んだものでした。
2階は和室1室のみで、東と南の面には畳敷きの廊下が設けられており、障子を隔てて静かな空間が確保されています。
南東隅の廊下突き当りには、外観でも半円状に突き出していた部分があります。
外観からは洋風の出窓のように見えましたが、畳敷きではないものの、板張りで砂壁という純和風の作りです。
さすがにガラス窓は平板ですが、壁や窓枠、床も円筒形に加工されています。
相方の実家近くにあり、相方の両親に結婚の話をしにいったときに撮ったものです(笑)。
【追補】2018年6月から2020年1月(予定)まで、耐震補強工事のため休館中とのことです。
見に行ったのは平成19年(2007年)4月でした。
Leica C-Lux1(600万画素)で撮影。
ホームページ洋館探訪の「千葉の洋館」ページはこちら。
by okuruma1970y
| 2011-11-20 21:18
| 関東甲信越