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横浜市開港記念会館(神奈川)

しばらく空いてしまいましたが、19件目は神奈川県横浜市の公共施設をご紹介します。


横浜市開港記念会館は、神奈川県 横浜市 中区 南仲通(地図)にある公共施設で、花崗岩の白い石が映えるレンガ造り2階建ての建物は、大正6(1917)年に建てられました。
横浜が外国船に対して開かれて、外国人居留地が設置された1859年(和暦:安政6年)から50周年を記念して、明治42年に計画された公会堂で、国の重要文化財に指定されています。

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角地にスクッと伸びた尖塔から、キング、クイーン、ジャックと名付けられた横浜三塔のうち、ジャックの塔と呼ばれています。
ちなみに、キングの塔は神奈川県庁本庁舎、クイーンの塔は横浜税関を指します。

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尖塔は実は時計塔で、上部の丸窓に時計がはめ込まれています。
この記念会館の場所には、以前も時計塔を備えた洋風建築の横浜町会所がありましたが、明治39年に焼失してしまったため、開港記念事業と兼ねて再建されました。
尖塔上部にも鉄柵が備えられているところを見ると、時計のメンテナンスも含めて、昇ることができるのでしょうね。

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尖塔の左奥の角にも貴賓用だったと思われる出入口があり、八角形で構成された角部の2階は貴賓室になっていて、ドーム屋根を戴いています。
関東大震災では鉄骨補強のおかげで倒壊こそしなかったものの、火災によりドーム屋根は焼失してしまいました。
その後の震災復旧では再建されませんでしたが、開港130周年および市制100周年の記念事業により平成元年に復元されました。

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設計はコンペへの応募作品から東京市技師の福田重義案が採用され、それをベースに横浜市で実施設計が行なわれたそうです。
花崗岩の白い石が映えるレンガ造りの建築様式は、東京駅を設計したことで知られる辰野金吾の得意技であったことから、日本では辰野式と呼ばれています。
イギリス積みでもフランス積みとも違い、小口を見せるようにレンガを積んでいるのも、辰野式によく見られます。

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尖塔の左右にある出入口のうち右側のものは、見に行った平成15年当時は閉められていましたが、階段踊り場にあるバラ窓は非常に大きなものです。
軒のアーチに沿って、左から「開港記念横浜会館」という旧称のプレートが取り付けられています。

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尖塔の右面端には、緩やかな弧を描いたスレート屋根を戴いています。
スレートを補うような銅板細工も、結構手が込んでいます。

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尖塔左側の出入口が現在の正面出入口になっていて、3箇所ある開き戸の上には3連アーチの窓が備えられています。
出入口を入ったところには左右に飾り柱が設けられ、照明の基部には装飾されている豪華な雰囲気。

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踊り場にバラ窓がある階段を登り、2階ホールのアーチ奥には、開港当初の様子を表したステンドグラスがはめ込まれていますが、関東大震災後の復旧時に製作されたもののようです。

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尖塔左奥にある八角形の貴賓室下の出入口は、モザイクタイルが敷き詰められた小さなホールから、波紋状に広がった踏段を上って館内に入ります。

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踏段を上ると、貴賓用階段があります。
一般用の階段もかなり豪華というか重厚感あるものなので、貴賓用といっても大差はありません。

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が、違うのは、踊り場にはめ込まれているのは、バラ窓ではなくステンドグラス。
手の込みようと大きさは、圧巻です。
ペリーが再来した際の外輪船、ポーハタン号を描いたもののようです。

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建物の通りに面した部分には会議室などが設けられていて、利用しない限り室内を見ることはできませんが、中庭に面した廊下も、高さがあるアーチ窓が設けられていて、採光が考慮されていました。
中庭に面した外壁はレンガではありませんが、震災復旧時に補強された鉄筋コンクリート壁なのかも知れません。

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開港記念会館といいつつ開港関係の資料展示がされているわけではなく、ホールや会議室が並ぶ公民館的な建物ですが、全館貸切でない限り、階段や廊下などを見学させてもらえます。
また、毎月15日は一般見学日ということで、ホールや一部会議室も見学できるそうです。

見に行ったのは平成15年(2003年)11月でした。
Olympus C-3100(300万画素)で撮影。


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by okuruma1970y | 2011-07-18 12:22 | 東京横浜