日本全国に残る洋館を紹介していきます。
by okuruma1970y
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マッケンジー邸(静岡)
18件目は、静岡県静岡市の個人住宅をご紹介します。
旧マッケンジー邸、静岡県 静岡市 駿河区 高松(地図)にある元個人住宅で、白い壁が映える木造2階建ての建物は、W.M.ヴォーリズの設計により、昭和15(1940)年に建てられました。
この西向きの面は、階段がある3階建ての塔屋を中心に、扇状の食堂や玄関部などの各要素をつなぎ合わせたような、にぎやかな構造です。
貿易商社の日本支社に派遣されたマッケンジー氏の自邸として建てられ、マッケンジー氏の他界後も夫人が住み続けていましたが、昭和47年にアメリカに帰国するにあたり、静岡市に寄贈されました。
現在は静岡市が管理しており、旧マッケンジー邸として一般に公開されています。
建物の中心は階段部分になっており、1・2階間の踊り場に光を落とす長いアーチ窓と、3階相当部分にある4面に3つのアーチ窓が連なった塔屋が目を惹きます。
階段部分の左側には、半円状(厳密には半八角形状)に張り出した食堂があります。
一部の窓が開いていますが、開き窓でも上げ下げ窓でもなく、日本風の引き窓ですね。
屋根の上には、マントルピース(暖炉)の煙突が、すくっと伸びています。
階段部分には縦長アーチ窓が2つ並んでいますが、その間は円柱状に飾られています。
外壁を良く見ると白い壁が意図的に粗く塗られていますが、これはスタッコ仕上げと呼ばれる手法で、大正~昭和初期に流行したスパニッシュ(スペイン風)という様式によく見られます。
階段部分の裏側、庭に面した東側は、2棟並んだ切り妻2階建て部を、バルコニーを備えた部分でつないだような構造になっています。
妻の軒下に開いた3つの穴は、屋根裏の通気口なのかな。
粗く加工された木組みのバルコニーは、ヴォーリズらしい雰囲気です。
バルコニーの下枠は、、手斧削りのようです。
西側に戻って玄関を前にすると、2つ連ねたアーチの左側に出入りするドアが開いています。
扉上アーチ部はガラスのはめ殺しになっている場合が多いですが、こちらはアーチ部まで開く構造。
下部が市松模様のタイル貼りになっている右側の窓も、、かわいらしいです。
玄関ホールには応接セットが置かれており、ここでも十分談笑できそうなスペースがありましたが、階段室などと仕切りはなく、廊下の一部でもある開放的な空間です。
玄関の前にはリビングルームがあり、玄関ホールとの間もアーチ状の扉が開いています。
リビングからは、海に面したテラスに出られるようになっています。
玄関から左手、階段の先には食堂がありますが、外観からも見たように、半円というか半八画形状に張り出していて、その天井梁が扇状に渡されているのが目を惹きます。
大きなダイニングテーブルの奥には暖炉があり、これが食堂から伸びた煙突につながっているのだと思われます。
その上にある三角形の作り付けの棚も、いいですね。
廊下に面した壁は、アーチ状の凹みがある凝った構造です。
玄関横にあるメイン階段とは別に、食堂の奥にも階段が設けられています。
1階台所と2階お手伝い室(使用人部屋)の間を行き来しやすい位置にあることから、主に使用人が昇降する階段だったのかもしれません。
2階のメイン階段前には、南に面した海を望む主寝室があります。
現在は建物見学だけでなく、集会所のようにも使われているためか、寝具はなく、応接セットや大きなテーブルが置かれていました。
右の窓下にはスチーム暖房のラジエターが見えますが、地下にはボイラー室が設けられ、邸内を暖めていたようです。
メイン階段には、外観から見た縦長のアーチ窓から光が差し込み、さらに塔屋へと階段が伸びています。
よく見ると、踊り場の窓下にはベンチが据え付けられていますが、外国人住宅らしいゆとりあるレイアウトです。
塔屋は4面にガラス窓が設けられていますが、これは玄関に面した西側の眺め。
南側からは、太平洋が望めます。
抜かりなく随所に装飾された明治期の洋館とは異なり、比較的シンプルではありますが、温かみがあるヴォーリズらしい住宅でした。
見に行ったのは平成15年(2003年)8月でした。
Nikon CoolPix E-5000(500万画素)で撮影。
静岡市のマッケンジー邸のHPはこちら。
ホームページ洋館探訪の「静岡県の洋館」ページはこちら。
旧マッケンジー邸、静岡県 静岡市 駿河区 高松(地図)にある元個人住宅で、白い壁が映える木造2階建ての建物は、W.M.ヴォーリズの設計により、昭和15(1940)年に建てられました。
この西向きの面は、階段がある3階建ての塔屋を中心に、扇状の食堂や玄関部などの各要素をつなぎ合わせたような、にぎやかな構造です。
貿易商社の日本支社に派遣されたマッケンジー氏の自邸として建てられ、マッケンジー氏の他界後も夫人が住み続けていましたが、昭和47年にアメリカに帰国するにあたり、静岡市に寄贈されました。
現在は静岡市が管理しており、旧マッケンジー邸として一般に公開されています。
建物の中心は階段部分になっており、1・2階間の踊り場に光を落とす長いアーチ窓と、3階相当部分にある4面に3つのアーチ窓が連なった塔屋が目を惹きます。
階段部分の左側には、半円状(厳密には半八角形状)に張り出した食堂があります。
一部の窓が開いていますが、開き窓でも上げ下げ窓でもなく、日本風の引き窓ですね。
屋根の上には、マントルピース(暖炉)の煙突が、すくっと伸びています。
階段部分には縦長アーチ窓が2つ並んでいますが、その間は円柱状に飾られています。
外壁を良く見ると白い壁が意図的に粗く塗られていますが、これはスタッコ仕上げと呼ばれる手法で、大正~昭和初期に流行したスパニッシュ(スペイン風)という様式によく見られます。
階段部分の裏側、庭に面した東側は、2棟並んだ切り妻2階建て部を、バルコニーを備えた部分でつないだような構造になっています。
妻の軒下に開いた3つの穴は、屋根裏の通気口なのかな。
粗く加工された木組みのバルコニーは、ヴォーリズらしい雰囲気です。
バルコニーの下枠は、、手斧削りのようです。
西側に戻って玄関を前にすると、2つ連ねたアーチの左側に出入りするドアが開いています。
扉上アーチ部はガラスのはめ殺しになっている場合が多いですが、こちらはアーチ部まで開く構造。
下部が市松模様のタイル貼りになっている右側の窓も、、かわいらしいです。
玄関ホールには応接セットが置かれており、ここでも十分談笑できそうなスペースがありましたが、階段室などと仕切りはなく、廊下の一部でもある開放的な空間です。
玄関の前にはリビングルームがあり、玄関ホールとの間もアーチ状の扉が開いています。
リビングからは、海に面したテラスに出られるようになっています。
玄関から左手、階段の先には食堂がありますが、外観からも見たように、半円というか半八画形状に張り出していて、その天井梁が扇状に渡されているのが目を惹きます。
大きなダイニングテーブルの奥には暖炉があり、これが食堂から伸びた煙突につながっているのだと思われます。
その上にある三角形の作り付けの棚も、いいですね。
廊下に面した壁は、アーチ状の凹みがある凝った構造です。
玄関横にあるメイン階段とは別に、食堂の奥にも階段が設けられています。
1階台所と2階お手伝い室(使用人部屋)の間を行き来しやすい位置にあることから、主に使用人が昇降する階段だったのかもしれません。
2階のメイン階段前には、南に面した海を望む主寝室があります。
現在は建物見学だけでなく、集会所のようにも使われているためか、寝具はなく、応接セットや大きなテーブルが置かれていました。
右の窓下にはスチーム暖房のラジエターが見えますが、地下にはボイラー室が設けられ、邸内を暖めていたようです。
メイン階段には、外観から見た縦長のアーチ窓から光が差し込み、さらに塔屋へと階段が伸びています。
よく見ると、踊り場の窓下にはベンチが据え付けられていますが、外国人住宅らしいゆとりあるレイアウトです。
塔屋は4面にガラス窓が設けられていますが、これは玄関に面した西側の眺め。
南側からは、太平洋が望めます。
抜かりなく随所に装飾された明治期の洋館とは異なり、比較的シンプルではありますが、温かみがあるヴォーリズらしい住宅でした。
見に行ったのは平成15年(2003年)8月でした。
Nikon CoolPix E-5000(500万画素)で撮影。
静岡市のマッケンジー邸のHPはこちら。
ホームページ洋館探訪の「静岡県の洋館」ページはこちら。
by okuruma1970y
| 2011-05-31 21:22
| 東海北陸