日本全国に残る洋館を紹介していきます。
by okuruma1970y
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名古屋控訴院庁舎(愛知)
16件目は、名古屋の公共施設をご紹介します。
旧名古屋控訴院庁舎は、愛知県 名古屋市 東区 白壁(地図)にある公共施設で、レンガ造り3階建ての建物は、金刺森太郎によって大正11(1922)年に建てられました。
厳密には「旧名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎」といい、控訴院つまり現在の高等裁判所の他、地方裁判所などとして昭和54年まで使われていました。
控訴院建築は、他に札幌に残っています。
現在は国の重要文化財に指定され、名古屋市政資料館として一般に公開されています。
設計は司法省営繕課があたり、各地の裁判所や監獄を手がけた金刺森太郎が現場での施工にあたったそうです。
濃尾地震(明治24年)後に建てられた建物ゆえ、総レンガ造りというわけではなく、床や梁には鉄筋コンクリートを組み合わせた耐震建築になっているようですが、完成翌年には関東大震災が起きたため、レンガ造りの大規模建築としては最後期に建てられたもののようです。
石とレンガの絶妙なバランスや、中央最上部に銅板葺きのドームを戴いている点など、辰野式の雰囲気を強く感じます。
権威を印象付ける役所らしく幅が広い左右対称の建物で、中央に車寄せを設けて、左右に若干の張り出す構成です。
屋根はスレート葺き、控えめに屋根窓が設けられています。
スロープが設けられて高い位置にある車寄せは、レンガの構造体で支えられた堅牢なものです。
スロープの起点には、渦巻きが設けられています。
横から見ると構造体で組まれた車寄せも、正面から見ると、イオニア式の柱頭を戴いた円柱によって支えられているようなデザインにもなっています。
アーチ状の扉を入り、さらに数段の階段を昇ると、半地下構造の1階の上である2階エントランスになっており、3階へと吹き抜ける階段ホールが現れます。
マーブル模様の円柱が力強く、また大理石造りの階段手摺りが重厚感を醸し出しています。
大階段を登り切った正面とその頭上からは、大きなステンドグラス越しに光が差し込んでいます。
重くなりがちな裁判所の空間を、白い天井とステンドガラスの柔らかい光で、明るく照らしているようでした。
大理石の手すりで囲われた階段ホールは、上部は黄土色の漆喰、下部は木で覆われた円柱で支えられており、2階のマーブル模様円柱や付け柱と構造的にもつながっているようです。
2階の事務室などは、廊下との間にアーチ窓がはめ込まれており、手が込んでいます。
建物は、中庭を2つ持つ日の字の平面構造になっており、正面左奥から見ると、ドーム屋根と中庭に面したレンガ壁も見ることができます。
これらのレンガは、名古屋監獄の囚人が焼いたものとか。
ドーム屋根下に設けられた縦長の窓は、ステンドグラスへ光を採り入れる窓なのでしょうか。
見に行ったのは平成15年(2007年)の1月で、明治村を見た翌日に見学しました。
ワイドコンバージョンレンズを使った写真は歪みが大きいので、名古屋市内の洋館と共に、また見に撮りに行きたいものです。
Olympus C-3100(300万画素)で撮影。
名古屋市政資料館のHPはこちら。
ホームページ洋館探訪の「名古屋市の洋館1」ページはこちら。
旧名古屋控訴院庁舎は、愛知県 名古屋市 東区 白壁(地図)にある公共施設で、レンガ造り3階建ての建物は、金刺森太郎によって大正11(1922)年に建てられました。
厳密には「旧名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎」といい、控訴院つまり現在の高等裁判所の他、地方裁判所などとして昭和54年まで使われていました。
控訴院建築は、他に札幌に残っています。
現在は国の重要文化財に指定され、名古屋市政資料館として一般に公開されています。
設計は司法省営繕課があたり、各地の裁判所や監獄を手がけた金刺森太郎が現場での施工にあたったそうです。
濃尾地震(明治24年)後に建てられた建物ゆえ、総レンガ造りというわけではなく、床や梁には鉄筋コンクリートを組み合わせた耐震建築になっているようですが、完成翌年には関東大震災が起きたため、レンガ造りの大規模建築としては最後期に建てられたもののようです。
石とレンガの絶妙なバランスや、中央最上部に銅板葺きのドームを戴いている点など、辰野式の雰囲気を強く感じます。
権威を印象付ける役所らしく幅が広い左右対称の建物で、中央に車寄せを設けて、左右に若干の張り出す構成です。
屋根はスレート葺き、控えめに屋根窓が設けられています。
スロープが設けられて高い位置にある車寄せは、レンガの構造体で支えられた堅牢なものです。
スロープの起点には、渦巻きが設けられています。
横から見ると構造体で組まれた車寄せも、正面から見ると、イオニア式の柱頭を戴いた円柱によって支えられているようなデザインにもなっています。
アーチ状の扉を入り、さらに数段の階段を昇ると、半地下構造の1階の上である2階エントランスになっており、3階へと吹き抜ける階段ホールが現れます。
マーブル模様の円柱が力強く、また大理石造りの階段手摺りが重厚感を醸し出しています。
大階段を登り切った正面とその頭上からは、大きなステンドグラス越しに光が差し込んでいます。
重くなりがちな裁判所の空間を、白い天井とステンドガラスの柔らかい光で、明るく照らしているようでした。
大理石の手すりで囲われた階段ホールは、上部は黄土色の漆喰、下部は木で覆われた円柱で支えられており、2階のマーブル模様円柱や付け柱と構造的にもつながっているようです。
2階の事務室などは、廊下との間にアーチ窓がはめ込まれており、手が込んでいます。
建物は、中庭を2つ持つ日の字の平面構造になっており、正面左奥から見ると、ドーム屋根と中庭に面したレンガ壁も見ることができます。
これらのレンガは、名古屋監獄の囚人が焼いたものとか。
ドーム屋根下に設けられた縦長の窓は、ステンドグラスへ光を採り入れる窓なのでしょうか。
見に行ったのは平成15年(2007年)の1月で、明治村を見た翌日に見学しました。
ワイドコンバージョンレンズを使った写真は歪みが大きいので、名古屋市内の洋館と共に、また見に撮りに行きたいものです。
Olympus C-3100(300万画素)で撮影。
名古屋市政資料館のHPはこちら。
ホームページ洋館探訪の「名古屋市の洋館1」ページはこちら。
by okuruma1970y
| 2011-04-24 18:24
| 東海北陸