日本全国に残る洋館を紹介していきます。
by okuruma1970y
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諸戸清六邸(三重)
14件目は、三重県の本格洋風建築をご紹介します。
旧諸戸清六邸は、三重県 桑名市 桑名(地図)にある本格洋風建築で、木造2階建てに4階建ての塔屋が付属した建物は、御雇い外国人として来日したジョサイア・コンドルによって、大正2(1913)年に建てられました。
広角レンズで撮ったため歪んでいますが、塔屋はまっすぐ建っています、念のため。
山林経営で財を成した諸戸清六(二代目)が、連なる和館とともに自邸として建てた洋館です。
設計は、工部大学校造家学科(現在の東京大学工学部建築学科)の初代教授としてイギリスから招聘され、明治初期の社交場であった鹿鳴館を設計したことでも知られる、ジョサイア・コンドルによるものです。
国の重要文化財に指定されており、現在は六華苑の一部として一般に公開されています。
モルタル塗りの外壁は、水色に塗られているのが珍しいですが、落ち着いた色味に仕上がっています。
ただですら複雑なレイアウトですが、スレート葺きの屋根は、屋根窓やマントルピースの煙突を戴いており、変化に富んだ構造になっています。
4階建ての塔屋は、当初3階建てで設計されたそうですが、揖斐川を眺められるよう設計変更されたそうです。
各階で窓周りのデザインを違えてあるのは、定石どおりです。
車寄せは戦災で焼失し、後に復元されたもので、上部がバルコニーになっていないためか、華奢な支柱です。
円筒形なのは塔屋の建物だけでなく、窓ガラスにも曲面ガラスを使っています。
外壁のモルタルに筋を入れて、石造り風に見せています。
下から見上げると、階の間に引かれた胴蛇腹の盛り上がりが、よくわかります。
コンドル建築の目玉の一つがバルコニーですが、現存するコンドル建築の旧島津忠重邸や旧岩崎久弥邸などでは、1・2階ともがバルコニーになっているのに対して、1階はバルコニー、2階はサンルームと作り分けられているのが特徴です。
現在は、車寄せがある玄関からは出入りできませんが、玄関と一体になった広大な階段室が設けられているも、洋館の特徴です。
玄関を飾るアーチや天井の太い梁、また腰壁などの木目の色の深さが、重厚な空間を醸し出していました。
階段は、特に凝った手すりがあるわけでなく比較的シンプルですが、支柱の無い吊り階段であるのは、この時期の本格洋館でときどき見かける造りです。
ステンドグラスではありませんでしたが、大窓から階段室に光を注いでいました。
個人的に一番気に入ったポイントが、平屋部分に設けられたトップライトから、手洗所に落とした光。
何でもかんでも電気を使わなくても、工夫すればいいんですよね。
1階客間は四角四面でなく、バルコニー側に台形状に張り出しています。
張り出した部分の軒蛇腹の処理は、本当に手が込んでいます。
シャンデリアを吊っているメダリオンが、平滑な天井に映えています。
1階バルコニーや客間の張り出しに合わせて、2階サンルームも台形状に張り出しています。
サンルームは、ガラスで覆ったバルコニーという位置付けからか、床がタイル貼りであることが多いのですが、フローリングというのは逆に珍しいかもしれません。
採光用の上窓がなで肩になっていて、長円ではありますが、外から見るとアーチ窓っぽくなっています。
残念ながら3階以上の塔屋は非公開ですが、急な螺旋階段で昇るようになっています。
照明のスイッチと思しき金色の突起も、またいいですね。
見に行ったのは平成15年(2003年)の1月でしたが、この頃はまだ撮るポイントが少なく、各部屋の内装やバルコニーの床面などを確認しがてら、また撮りに行きたいものです。
Fujifilm FinePix4500(240万画素)で撮影。
六華苑のホームページはこちら。
ホームページ洋館探訪の「三重県北部の洋館」ページはこちら。
旧諸戸清六邸は、三重県 桑名市 桑名(地図)にある本格洋風建築で、木造2階建てに4階建ての塔屋が付属した建物は、御雇い外国人として来日したジョサイア・コンドルによって、大正2(1913)年に建てられました。
広角レンズで撮ったため歪んでいますが、塔屋はまっすぐ建っています、念のため。
山林経営で財を成した諸戸清六(二代目)が、連なる和館とともに自邸として建てた洋館です。
設計は、工部大学校造家学科(現在の東京大学工学部建築学科)の初代教授としてイギリスから招聘され、明治初期の社交場であった鹿鳴館を設計したことでも知られる、ジョサイア・コンドルによるものです。
国の重要文化財に指定されており、現在は六華苑の一部として一般に公開されています。
モルタル塗りの外壁は、水色に塗られているのが珍しいですが、落ち着いた色味に仕上がっています。
ただですら複雑なレイアウトですが、スレート葺きの屋根は、屋根窓やマントルピースの煙突を戴いており、変化に富んだ構造になっています。
4階建ての塔屋は、当初3階建てで設計されたそうですが、揖斐川を眺められるよう設計変更されたそうです。
各階で窓周りのデザインを違えてあるのは、定石どおりです。
車寄せは戦災で焼失し、後に復元されたもので、上部がバルコニーになっていないためか、華奢な支柱です。
円筒形なのは塔屋の建物だけでなく、窓ガラスにも曲面ガラスを使っています。
外壁のモルタルに筋を入れて、石造り風に見せています。
下から見上げると、階の間に引かれた胴蛇腹の盛り上がりが、よくわかります。
コンドル建築の目玉の一つがバルコニーですが、現存するコンドル建築の旧島津忠重邸や旧岩崎久弥邸などでは、1・2階ともがバルコニーになっているのに対して、1階はバルコニー、2階はサンルームと作り分けられているのが特徴です。
現在は、車寄せがある玄関からは出入りできませんが、玄関と一体になった広大な階段室が設けられているも、洋館の特徴です。
玄関を飾るアーチや天井の太い梁、また腰壁などの木目の色の深さが、重厚な空間を醸し出していました。
階段は、特に凝った手すりがあるわけでなく比較的シンプルですが、支柱の無い吊り階段であるのは、この時期の本格洋館でときどき見かける造りです。
ステンドグラスではありませんでしたが、大窓から階段室に光を注いでいました。
個人的に一番気に入ったポイントが、平屋部分に設けられたトップライトから、手洗所に落とした光。
何でもかんでも電気を使わなくても、工夫すればいいんですよね。
1階客間は四角四面でなく、バルコニー側に台形状に張り出しています。
張り出した部分の軒蛇腹の処理は、本当に手が込んでいます。
シャンデリアを吊っているメダリオンが、平滑な天井に映えています。
1階バルコニーや客間の張り出しに合わせて、2階サンルームも台形状に張り出しています。
サンルームは、ガラスで覆ったバルコニーという位置付けからか、床がタイル貼りであることが多いのですが、フローリングというのは逆に珍しいかもしれません。
採光用の上窓がなで肩になっていて、長円ではありますが、外から見るとアーチ窓っぽくなっています。
残念ながら3階以上の塔屋は非公開ですが、急な螺旋階段で昇るようになっています。
照明のスイッチと思しき金色の突起も、またいいですね。
見に行ったのは平成15年(2003年)の1月でしたが、この頃はまだ撮るポイントが少なく、各部屋の内装やバルコニーの床面などを確認しがてら、また撮りに行きたいものです。
Fujifilm FinePix4500(240万画素)で撮影。
六華苑のホームページはこちら。
ホームページ洋館探訪の「三重県北部の洋館」ページはこちら。
by okuruma1970y
| 2011-04-05 00:15
| 東海北陸