日本全国に残る洋館を紹介していきます。
by okuruma1970y
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小寺家厩舎(兵庫)
11件目は、関西地方に移って兵庫県のレンガ建築をご紹介します。
旧小寺家厩舎は、兵庫県 神戸市 中央区 中山手通(地図)にあるレンガ建築で、木造の2階部分を載せた建物は、明治43(1910)年頃に建てられました。
この建物が建っている場所は、現在は相楽園として神戸市が所有・公開する日本庭園になっていますが、当初は小寺泰次郎氏の自邸として造営されました。
そのうちこの建物は、馬車やそれを引く馬を納める厩舎として建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。
L字型の平面構成になっており、左端には円筒形の塔屋が接続しています。
レンガはイギリス積みで、屋根はスレート葺き、建物角部には隅石が取り付けられています。
左端に設けられた円筒形の塔屋は、螺旋階段が収められた階段室のようです。
上段の窓周りの石はアーチ状になっていますが、上げ下げ窓は下段と同じく普通に四角いようです。
上下いずれの窓周りにも、装飾的に要石が設けられています。
2階に昇る階段の入り口は、隅石のように白い石で囲われていますが、扉は簡素な板戸です。
これは、2階が馬を世話する厩務員の宿舎だったからで、一般的な洋館と違って、来賓やオーナー自らが出入りする扉ではないからです。
でも、その割には偉く力の入った階段塔屋です。
ウロコ状のスレートで葺かれた頂部は、ハット状になっており、また通気口のための屋根窓も設けられています。
軒を支える持ち送りも、手が込んでいます。
建物正面部は、1階が馬車のガレージ、2階が厩務員の宿舎になっていたようです。
ガレージ部分は開き戸なのか、折り戸なのか、開き方はわかりませんが、窓と同じく要石らしき装飾が見られます。
2階の天地高さはかなり低いですが、開閉できそうな屋根窓があることから、厩務員宿舎は半ば屋根裏部屋になっていることが窺えます。
屋根窓はアーチ状のヨロイ戸が開くようになっていて、通気の他に採光も考慮されており、居住性にも配慮されていたことがわかります。
側面までしっかりスレートで覆われているところも、手が込んでいます。
建物右側は、吹き抜けの馬房(馬小屋)になっていたようです。
扉自体は馬車用の部分と同じようですが、胴部にレンガ壁があることから、扉を囲う石の部分が隅石状に凸凹しているのが目に楽しいです。
厩務員宿舎部の窓がない部分と同様に、壁板に×状の装飾がズラッと並び、これもまた目に楽しいというかリズミカルな変化を持たせています。
また屋根の頂部が一段高くなっており、大きな通気口が開けられています。
馬小屋部分の妻壁上部、木造部分は、構造材や装飾材を表に出したハーフティンバーのようになっており、また軒には奥行きのあるアーチ状の装飾がされています。
最初に見に行ったのは、平成12年(2000年)11月でしたが、日本で最も優美な馬小屋だと思い、こんなガレージを持てたら言うことないだろうなと思ったものでした。
この写真は、平成22年(2010年)春に再び見に行ったときに撮ったもの。
Olympus Pen E-P1で撮影。
異人館が多く建ち並び観光客で賑わう北野地区から少し離れたエリアにあるため空いていますが、異人館街から移築された旧ハッサム邸(重文・通常は非公開)も相楽園内にあり、個人的にはオススメです。
相楽園のホームページはこちら。
ホームページ洋館探訪の「兵庫県(神戸市内)の洋館」ページはこちら。
旧小寺家厩舎は、兵庫県 神戸市 中央区 中山手通(地図)にあるレンガ建築で、木造の2階部分を載せた建物は、明治43(1910)年頃に建てられました。
この建物が建っている場所は、現在は相楽園として神戸市が所有・公開する日本庭園になっていますが、当初は小寺泰次郎氏の自邸として造営されました。
そのうちこの建物は、馬車やそれを引く馬を納める厩舎として建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。
L字型の平面構成になっており、左端には円筒形の塔屋が接続しています。
レンガはイギリス積みで、屋根はスレート葺き、建物角部には隅石が取り付けられています。
左端に設けられた円筒形の塔屋は、螺旋階段が収められた階段室のようです。
上段の窓周りの石はアーチ状になっていますが、上げ下げ窓は下段と同じく普通に四角いようです。
上下いずれの窓周りにも、装飾的に要石が設けられています。
2階に昇る階段の入り口は、隅石のように白い石で囲われていますが、扉は簡素な板戸です。
これは、2階が馬を世話する厩務員の宿舎だったからで、一般的な洋館と違って、来賓やオーナー自らが出入りする扉ではないからです。
でも、その割には偉く力の入った階段塔屋です。
ウロコ状のスレートで葺かれた頂部は、ハット状になっており、また通気口のための屋根窓も設けられています。
軒を支える持ち送りも、手が込んでいます。
建物正面部は、1階が馬車のガレージ、2階が厩務員の宿舎になっていたようです。
ガレージ部分は開き戸なのか、折り戸なのか、開き方はわかりませんが、窓と同じく要石らしき装飾が見られます。
2階の天地高さはかなり低いですが、開閉できそうな屋根窓があることから、厩務員宿舎は半ば屋根裏部屋になっていることが窺えます。
屋根窓はアーチ状のヨロイ戸が開くようになっていて、通気の他に採光も考慮されており、居住性にも配慮されていたことがわかります。
側面までしっかりスレートで覆われているところも、手が込んでいます。
建物右側は、吹き抜けの馬房(馬小屋)になっていたようです。
扉自体は馬車用の部分と同じようですが、胴部にレンガ壁があることから、扉を囲う石の部分が隅石状に凸凹しているのが目に楽しいです。
厩務員宿舎部の窓がない部分と同様に、壁板に×状の装飾がズラッと並び、これもまた目に楽しいというかリズミカルな変化を持たせています。
また屋根の頂部が一段高くなっており、大きな通気口が開けられています。
馬小屋部分の妻壁上部、木造部分は、構造材や装飾材を表に出したハーフティンバーのようになっており、また軒には奥行きのあるアーチ状の装飾がされています。
最初に見に行ったのは、平成12年(2000年)11月でしたが、日本で最も優美な馬小屋だと思い、こんなガレージを持てたら言うことないだろうなと思ったものでした。
この写真は、平成22年(2010年)春に再び見に行ったときに撮ったもの。
Olympus Pen E-P1で撮影。
異人館が多く建ち並び観光客で賑わう北野地区から少し離れたエリアにあるため空いていますが、異人館街から移築された旧ハッサム邸(重文・通常は非公開)も相楽園内にあり、個人的にはオススメです。
相楽園のホームページはこちら。
ホームページ洋館探訪の「兵庫県(神戸市内)の洋館」ページはこちら。
by okuruma1970y
| 2011-03-12 16:14
| 関西