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by okuruma1970y

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御殿浄水場事務所(香川)

9件目は、香川県の水道施設をご紹介します。


御殿浄水場は、愛媛県 高松市 鶴市町(地図)にある水道施設で、木造平屋建ての建物は、大正6(1917)年に建てられました。

御殿浄水場事務所(香川)_a0188759_962362.jpg


昭和61年まで事務所や宿直室として使われた後、昭和62(1987)年からは高松市水道資料館として一般に公開され、また国の登録文化財に指定されています。

外壁は横羽目板張りを基本として、腰部は竪羽目板張り、また基部はイギリス式のレンガ積みという構造です。
白い壁板に、構造材や窓枠を水色に塗り、明るく見栄え良い塗り分けになっています。

御殿浄水場事務所(香川)_a0188759_9151377.jpg


窓は上げ下げ窓のようですが、資料館公開に際して改修されたのか、下窓の外側にさらに窓枠を入れられたようで、開かないように見えます。
一番上ははめ殺しなのかも知れませんが、採光がいいように天井近くまで窓になっています。
軒下は、構造材でもないところを装飾的に水色に塗り分けているところが、機能的な事務所棟だけでなく、建物の優雅さを醸し出しています。





市街の角地にある建物では、角部に出入口を設ける例はよくありますが、囲われた敷地内にある建物で角部に出入口があるのは珍しいかも知れません。
この建物の平面構成がL字になっていることから、どこからでも出入りしやすい配置を目指した結果なのか、濾過池との配置を考慮した結果なのか。

御殿浄水場事務所(香川)_a0188759_9593793.jpg


角部は、頭上のアーチ状の破風と楕円状のヒサシに目が向きますが、出入口部両側にも円筒状の付け柱を備えるなど、抜かりなく飾られています。
石段を2段上がったちょっと奥まったところに扉がありますが、扉上には採光のアーチ窓が設けられています。

館内は外観と対象的に、全体的な色調は白壁とベージュ色の落ち着いた雰囲気ですが、出入り業者を誘導するためか、メインとなる扉の塗り分けが目を惹きます。
外壁と同じく洋舞は竪羽目板張りになっており、壁は漆喰壁。

御殿浄水場事務所(香川)_a0188759_10152098.jpg


ベージュ塗り板張りの天井と、採光性のいい大窓のおかげで館内はとても明るいです。

建物奥だけは窓はなく、横羽目板の大壁になっています。
一部が水色の構造材で囲われているのは、なぜなのでしょうか。

御殿浄水場事務所(香川)_a0188759_1025470.jpg


奥には、似た雰囲気のポンプ室が写っていますが、また後日ご紹介したいと思います。


見に行ったのは平成13年(2001年)のGWでしたが、当時は1件あたりの撮る枚数やポイントがずいぶん少なかったですね。
Fujifilm FinePix4500(240万画素)で撮影。


高松市水道資料館のホームページはこちら

ホームページ洋館探訪の「香川県の洋館」ページはこちら




by okuruma1970y | 2011-02-27 10:52 | 中国四国