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頭ヶ島教会(長崎)

3件目も九州の教会堂をご紹介します。


頭ヶ島教会は、長崎県の離島である五島列島、南松浦郡 新上五島町 友住郷頭ヶ島(地図)にある教会堂で、石造りの単廊式の建物は、地元・上五島出身の大工棟梁・鉄川与助によって大正8年に建てられました。

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地元で切り出した石を使った、西日本で唯一という石造りの教会堂は、「小規模ながら類例の少ない石造」ということと、「門柱や石垣,石段などもよく残り,いずれも丁寧な仕事」であることから、重要文化財に指定されています。

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正面は左右対称で、中央部に出入口があり、その上が鐘楼になっています。
鐘楼の屋根は八角形の銅板葺きで、頂部には十字架を戴いています。

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建物自体が大きな石を積み上げて組まれている上、側面は控え壁で補強されており、非常にしっかりした作りになっています。
正面左右と側面のアーチ窓には、色ガラスが嵌め込まれていますが、窓上部の石組みは要石よろしく手が込んでいるところがいいです。
軒蛇腹の下には、今村天主堂と同様にアーチ状に削った構造石を並べて、リズミカル見せています。

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出入口もアーチ状に石組みされていますが、奥の扉上はもっと凝った石組みです。
教会堂の出入口は、外から屋根の中に入る部分は1箇所でも、そこから左右2箇所の扉や左右中央の3箇所の扉に振り分けられていることが多いのですが、ここは中央1箇所のみ。

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無骨な外観とは対照的に、内部は花の装飾をあしらった、かわいらしい雰囲気でした。
建物自体が小振りということもあって、支柱で仕切られた側廊はなく、シンプルな単廊式。
鉄川与助設計としては珍しく、コウモリ天井ではなく、折り上げ格天井です。

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折り上げ格天井ですが、二重に持ち送りが設けられ、持ち送りの基部にはコリント式柱頭らしき装飾が見られます。
窓枠の奥行きを見ると、石壁の厚さがよくわかります。

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側面のアーチ窓には青・赤・緑・黄色といった色ガラスが嵌め込まれていますが、そのうち青系の色ガラスの写真です。
上部のアーチ部は固定窓で、下部は左右に開くようです。

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*現在もミサ等を行っている現役の教会と思われますので、見学の際は十分ご配慮ください。


写真は、2002年(平成14年)9月に見に行ったときのものですが、その後、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の1つとして世界遺産暫定リストに載ったそうです。
当時は長崎空港から頭ヶ島にある上五島空港への定期航空便が飛んでいましたが、現在は航空便は運行しておらず、長崎か佐世保から船で行くしかないとか。

交通が不便な五島列島ですが、それを補って余りあるすばらしい教会群があります。
それらも、追々ご紹介していきます。
Olympus C-3100で撮影。


ホームページ洋館探訪の「上五島の教会」ページはこちら
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by okuruma1970y | 2011-01-18 01:01 | 九州