日本全国に残る洋館を紹介していきます。


by okuruma1970y

プロフィールを見る

最新のコメント

>>ぴぴ86さん こん..
by okuruma1970 at 21:16
こんにちは。 以前、秋..
by ぴぴ86 at 11:19
>>ぴぴ86さん よう..
by okuruma1970y at 23:19
初めまして。 貴殿のH..
by ぴぴ86 at 15:58
初めまして、川島(ik-..
by 川島 at 18:12

カテゴリ

全体
北海道
東北
関東甲信越
東京横浜
東海北陸
関西
中国四国
九州
未分類

タグ

(11)
(8)
(6)
(6)
(5)
(3)
(3)
(3)
(3)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)

以前の記事

2018年 12月
2014年 06月
2013年 09月
2013年 04月
2013年 03月
more...

その他リンク

フォロー中のブログ

幌馬車2台の道楽日記

検索

記事ランキング

今村天主堂(福岡)

洋館探訪ブログで最初に詳細写真を紹介する建物は、日本国内にある教会堂はもちろん建築物として、個人的には日本で一番素晴らしいと思う今村天主堂です。


今村天主堂は福岡県 大刀洗町 今(地図)にある教会堂で、レンガ造りの三廊式の建物は、五島列島出身の大工棟梁・鉄川与助によって大正2年に建てられました。

a0188759_11373518.jpg


通りに面している民家の間から、レンガ塀で仕切られた細い道を通ってアプローチします。

a0188759_11424464.jpg






レンガ造りの建物の正面には、鐘楼と思しき尖塔を2本戴いています。

a0188759_11392244.jpg


尖塔の頂部は、緑青銅板葺き。
辰野金吾の建物でもよく見られるように、レンガの赤によく映えます。
軒部はアーチ状に加工したレンガを凸凹に組んで、立体感ある蛇腹に仕上げています。

a0188759_11445253.jpg


正面出入口は、中央の他に左右にも設けられています。
外壁補強のための控え壁が設けられ、目地への浸水を防ぐためか、雨を流すよう頂部が傾斜した石が載せられています。

a0188759_10421153.jpg


横向きの開口部を覗き見ると、向こう側まで通じているのがわかります。
石で囲われた正面に向きの開口部に対して、左右に向いた開口部はレンガと石のコンビネーションですが、角石とか要石と違ってあまり見ない装飾かな。

a0188759_10483815.jpg



中央上部だけは白いペンキで塗られた横羽目板張りで、バラ窓がはめ込まれています。
一番奥の至聖所(祭壇)部の曲面はレンガで組まれていて、横羽目板との境は、うだつ状のレンガで仕切られています。

a0188759_11473290.jpg


教会堂の建物を真上(上空)から眺められたとすると、十字状になっていることが多いのですが、左右に伸びた部分にも出入口が設けられています。
正面同様、横に向いた開口部はレンガと石のコンビネーション。

a0188759_11533120.jpg


空に伸びる尖塔を戴く伸びやかな正面に対して、高さある内部空間を確保するために、教会堂部分は意外とずんぐりしています。
中央部だけが背が高く、両側はなで肩状に下がっています。
後ろから見ると、一番奥の曲面(16角形ぐらいの細かな直線の組み合わせ)がよくわかります。

a0188759_10542056.jpg



堂内に入ると、大空間が広がっています。
天井高の高い心廊(中央部)と、支柱で仕切られた左右の側廊がある、三廊式の構造です。

a0188759_10584599.jpg


至聖所(祭壇)は5面にステンドグラスがはめ込まれ、複雑だけど美しい放射状の天井構造を見ることができます。

a0188759_1131377.jpg


心廊と側廊を仕切る列柱は、白い壁に対して濃い木の色で、見事な装飾の柱頭と相まって荘厳な空間を醸し出しています。

a0188759_116131.jpg


心廊上部の左右は、外壁が木造部分には小さなバラ窓が、その下には細い支柱が並ぶアーチの仕切りが連なっています。
左右の出入り口上には、アーチ状のステンドグラスが光っています。

a0188759_1182127.jpg


出入り口を振り返ると、楽廊と呼ばれる2階部分があります。
オルガンの有無は確認できませんでしたが、聖歌隊が歌ったりするエリアです。
上を見上げると、頂部と側面のアーチを複雑な曲線でつないでいる、コウモリ天井ともリブヴォールトとも呼ばれる天井の構造が見えます。

a0188759_1114747.jpg


左右のステンドグラスから差し込む光は、本当にキレイです。
荘厳な空間の中にも、幻想的な雰囲気も兼ね備えています。

a0188759_11193535.jpg



*現在もミサ等を行っている現役の教会ですので、見学の際は十分ご配慮ください。


この写真は、2004年(平成16年)に2回目の訪問で撮ったもの。
最初に見に行った2001年に今村天主堂の素晴らしさに感動し、その建築家・鉄川与助を知って、五島列島の教会群を見に行ったほどでした。
Nikon Coolpix E5000で撮影。


ホームページ洋館探訪の「福岡県内各地の洋館」ページはこちら


こんな感じで、1つの建物につき5〜15枚ぐらいの写真で紹介していこうと思います。
[PR]
by okuruma1970y | 2011-01-01 11:29 | 九州